動画編集を始めるなら、基盤になるPCとモニターはこだわりたい。
しかし調べるとすぐにモニターは青天井と誰もが気付く。
問題は"どこで"妥協するかだ。
僕自身、モニターについてここまで詳しく調べたのは初めてだったので、記録としても残しておきたいので、記事にする。
僕は(編集用の)最初のモニターとして以下の商品を選択した。
その理由を説明するので、参考にしていただきたい。
ASUS 4K モニター 27インチ PA279CV-J
https://amzn.to/3zNTTVb (執筆時セール価格で¥52.782)
大前提として、高いものがいいに決まってる。
しかし、大半の人が安く済ませてかつ性能も重視したいという絶妙なジレンマを抱えていると思うので、そういった方達に今回の記事は参考になると思う。
細かい部分はGoogle先生聞いていただいて、今回の記事は
"なぜ上記の商品に行き着いたのか"
という工程と考え方に焦点を当てることにする。
僕はAdobeのPremireProとAfterEffectsを使用した編集を想定している。
また、将来的には仕事にする所まで見据えている。
よって重視するのは
・視認性の良さ
・色の正確さ
・画質の良さ
以上の3点である。これらを重視しつつ妥協点を探った。
第1の壁 "液晶パネル" IPS一択
色の正確さを左右する部分で、まず調べた事である。
色の再現性と視野角の評価からIPS一択という結論になった。
その理由は以下
・どのパネルよりも色の再現度が高い
・広い視野角で見る角度によって色の変化が起きない
まず液晶パネルには以下の3つがある。
・TN式
・VA式
・IPS式
TN式は安価だが視野角が狭く色の再現性に欠けるらしいので、除外。
VA式は色の再現性が微妙、視野角も狭い。
IPS式は値段は高くなるが、視野角が広く色の再現性に優れている。どのサイトでもIPS式をオススメしていたので間違い無いだろう。
IPS式はデメリットとして応答速度の低さがあるが、ゲームをやるわけでは無いので、今回はデメリットにならないと想定した。
第2の壁 "モニターサイズ" 27インチ これでいい
選んだ理由は以下
・24インチでは小さく、31.5インチでは大きいと感じた経緯
・27インチがクリエイター界でホットな大きさ
・モニターアームに適合する最大が27インチ
・4Kの違いがわかる最低の大きさ
24インチのモニターは小さく"視認性"に欠ける。
フレームごとの細かい動きを弄る時にストレスが溜まった。
31.5インチのモニターを使用した時は大きいと感じた経緯もあり、27インチを選択。
動画クリエイター界隈も27インチが熱い様なので、長い物に巻かれるなら27インチがいいのではないだろうか。
第3の壁 "画素数" 4Kがベストか?
画質の高さという点と視認性の良さ双方を考えると、4Kが個人的にはベストだった。
その理由は以下
・4Kを編集可能なスペックのPCを購入した経緯
・4Kを経験したことが無いので、体験したい
・27インチの大きさなら4Kが体験できる
・予算を考えると、4Kのモデルが一番満足できた
後述するAdobe RGBを満たすモニターは予算(大体6万)を超えるので難しかった。
その中でフルHDだと、予算よりも低くなりすぎる。
今回の予算では4Kがいい塩梅であった。
第4の壁 "色域" Adobe RGB 99% いや、高すぎ///
モニターには色域というのがあって、sRGB,AdobeRGBなどがあり、Adobe RGBが色域がかなり広い、つまり色の再現が高いということである。
しかし、今回はsRGB100%カバーに妥協した。その理由は以下
・AdobeRGB99% は予算オーバー
・色は見る側のモニターに左右される&sRGBがwebでの限界値
・今はここまでのスペックは必要ない
色の再現性を重視するとはいえ、自分の目がどれほどいいかもわからない。
sRGBはwebで表示できる色域の限界値らしいので、僕の用途としては十分であった。
AdobeRGBはきっと色は綺麗なんだろうが、現時点でそこまで色に拘る必要はないと感じた。
現時点で色以外にスキルアップする点がたくさんあるので、現時点ではsRGBで妥協することにした。
第5の壁 "輝度&コントラスト比"
輝度は環境によって左右されるので、高ければいいという話では内容だ。
それに対して、コントラスト比は高いほどいいらしい。
今回は1:1000で妥協した。その理由は以下
・他の4つに比べると優先順位が低い
・価格相場としてこのコントラスト比がベスト
・この時には買う商品が9割がた決まっていた
なぜコントラスト比を調べたかというと、以下の商品と悩んでいたからだ。
BenQ 27インチ デザイナー向けモニター
https://amzn.to/38HP6sE
これとASUSの商品は酷似していて、ほぼ唯一の違いがコントラスト比でBenqのものは
1:1300である。
しかし、ASUSの方が8000円安く、コントラスト比の重要性があまりわからなかったので、ASUSの物を選択した。
コントラスト比&輝度について詳しくは以下を参考していただきたい。
出典:EIZO 公式サイト
第6の壁 "キャリブレーション機能"
キャリブレーションは初めて聞いた。SAOとかEVAに出てきそうな言葉だ。
僕はキャリブレーション機能は今はいらないという結論に至った。
KeyWords ・ソフトウェアキャリブレーション ・ハードウェアキャリブレーション
モニターは使用期間に応じて、輝度や色温度が変化して見え方が変わってくるようだ。キャリブレーション機能がないと、モニターとは別で用意して、色の最適化のためにあらゆる手続きが必要になる。これがソフトを使ったキャリブレーション(ソフトウェアキャリブレーション)。
対して、モニター(ハードウェア)にこの機能が備わっていると、セットアップがすでにされており、自分で考える必要がない。これがキャリブレーション機能を持つメリットである。
要らないと思った理由は以下
・今まで知らずに生きてきて恩恵にあやかれるか怪しい
・ソフトウェアでも可能だし、そっちの方が今後の為になりそう
・キャリブレーション付きは性能に比べて価格が高い ⇦主にこれ
キャリブレーションについて無知だった僕が、この機能の恩恵にあやかれるかは微妙。
加えて、この機能が搭載されているモニターは高い。以下が手頃なキャリブレーション機能搭載のモニターだ。
EIZO ColorEdge CS2420-Z
https://amzn.to/3jJqV3j
これにこの値段の価値を感じられないので、キャリブレーション機能は除外した。
あえて最上の物を買わない選択 "向上心と自己投資"
"今回は"これを買った。というのがポイントで、将来的には4KでAdobe RGB対応で、キャリブレーション機能がついたモニターを買う予定でいる。
僕は将来的に動画製作、エフェクト製作を本気でやりたいし、仕事にしたいと思っている。
しかし、その間のモチベーションが最も大切なのもわかっている。
この買い物が趣味に収まらず自己投資であるなら、僕は動画編集で稼いだお金で最上のモニターを購入するのが一番だと思う。
それができれば自己投資は成功である証拠だし、それをモチベーションに頑張れる。
最初に良すぎるものを買ってしまうと、それで満足してしまって結局お金の無駄で終わる。
それが一番避けたい事だったので、最上を求めない選択をした。
とはいえ、小さすぎるモニターは作業効率を低下させるし、色の悪さは編集の結果に響いてくる。
これらの理由から、条件を満たして、価格を抑えた以下の商品を購入した。
ASUS 4K モニター 27インチ PA279CV-J
https://amzn.to/3zNTTVb
おまけ:重視しなかった事
・湾曲モニター
以前写真編集とゲームの為に、ASUSの31.5インチ湾曲モニターを購入した。
しかし、格好は良いが個人的に使いにくかったので除外。
・ウルトラワイド
将来的にはデュアルモニターを考えているので、選択肢として無かった。デュアルモニターと違って取り回しも悪そうだし、臨機応変さが無いと感じているので除外している。
・スピーカー
音にはこだわりたいタイプなので、モニターのスピーカーはそもそも使う予定は無いので除外。
以上、参考になれば幸いである。